2015年12月31日木曜日

お礼(C89)

 C89、無事終了しました。当スペースにお越しくださった方々ならびにお買い上げくださった方々にお礼申し上げます。
 また、持ち込み分のいくつかが売り切れたためにご迷惑をおかけした方々にお詫び申し上げます。新刊・既刊のいずれもまだ在庫がございますので、次の頒布の機会に持ってまいります。また「タコシェ」様に一部委託販売をお願いしておりますので、よろしければお問い合わせください。

よいお年をお迎えください。

2015年12月16日水曜日

コミックマーケット89出店のご案内

コミックマーケット89では、12月30日水曜日、西地区め-10b にて出店します。
頒布品は下記のとおりです。

○モーガン・ロバートソン作品の邦訳
 ・タイタンの遭難 または 愚行(タイタニック遭難を予言したか?と騒がれた短編小説)
 ・スペクトルのむこうに(日米開戦を描いた架空戦記)
 ・苔をむさず(モーガン・ロバートソンの自叙伝)
 ・戦艦の頭脳(第二版)(イギリスとロシア(?)の海戦を描いた短編小説)

○海軍関係の著書の邦訳
 ・軍艦のしくみ(1896年発行の軍艦の解説本)
 ・日本帝国海軍(ジェーン年鑑創設者による日本海軍の解説書。原著発行は1904年)
 ・英国海軍での50年(イギリス海軍のサー・パーシー・スコット提督の回顧録。原著発行は1919年)
 ・「グランド・フリート1914-1916 第一章から第四章」
 ・「グランド・フリート1914-1916 第五章から第七章」(*コミケでは新刊となります)

訂正(戦艦の頭脳)

モーガン・ロバートソンの短編小説「The Brain of the Battle-ship」の翻訳「戦艦の頭脳」初版(2015年5月より頒布)に下記の誤りが見つかりました。

(1) 17ページ8行目
 現状:長く黒い物体が放たれ、着水して生じた波の下に隠れた。

 正:長く黒い物体が自らの突進でできた波の下に隠れながら、旗艦のすぐ近くに突進してきた。


(2)21ページ10行目
 現状:艦の後方の航跡の中には、二隻の灰色の駆逐艦が、崩れた陣形の中を突進していた。これは「マールバラ」の艦隊だった。

 正:同艦の航跡の中には二隻の灰色の駆逐艦がおり、また後方には崩れた陣形を横切って突進してくる快速の「マールバラ」がいた。

以上、お詫びして訂正申し上げます。

2015年11月27日金曜日

「グランド・フリート」につきまして

「グランド・フリート 1914-1916」の 「第一章から第四章」及び「第五章から第七章」はタコシェ様で通信販売の取り扱いをしていただいております。

2015年11月23日月曜日

お礼「第二十一回文学フリマ東京」

「第二十一回文学フリマ東京」は無事終了しました。
当スペースにご足労くださった方々、またお買い上げくださった方々にお礼申し上げます。



次回の出店は、コミックマーケット89(12月30日水曜日、西地区め-10b) になります。


2015年10月18日日曜日

「第二十一回文学フリマ東京」の配置が決まりました

ブース位置 : イ-02 (Fホール(2F))
カテゴリ   : 小説|海外文学・翻訳
となりました。
新刊は「グランド・フリート1914-1916 第五章から第七章」です。

ブース配置図は以下をご覧ください。
 http://bunfree.net/?tokyo_bun21

2015年9月21日月曜日

お礼(第三回文学フリマ大阪)

文学フリマ大阪、無事終了しました。
当スペースにお立ち寄りくださった方々、お買い上げくださった方々に御礼申し上げます。

次回は文学フリマ東京に参加する予定です。
以下、http://bunfree.net/?tokyo_bun21 からの引用です。

「第二十一回文学フリマ東京」
 開催日 2015年11月23日(月祝)
 開催時間 11:00~17:00
 会場   東京流通センター 第二展示場
 アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

2015年9月11日金曜日

第三回文学フリマ大阪に参加します

第三回文学フリマ大阪に参加します。

 開催日:2015年9月20日(日)
 開催時間:11:00~17:00
 場所:堺市産業振興センター イベントホール
 配置:B-34

詳細は下記のリンクをご覧ください。 
 「第三回文学フリマ大阪」について
 
頒布品については下記のリンクにおいて「キーワード」欄に Studio120 と入力して検索し、表示された同人誌の画像をクリックしてください。

   https://c.bunfree.net/c/osaka03

大阪のこうした催しに参加するのは初めてです。
モーガン・ロバートソン、あるいは日本及び英国海軍(日清戦争〜第一次大戦)に関心のある方にお手にとっていただければ幸いです。

2015年8月14日金曜日

お礼(コミックマーケット88)とお願い

お礼:

本日は暑い中、当スペースにお立ち寄りくださり、またお買い上げくださり、ありがとうございました。
 次回は文学フリマ大阪に参加する予定です。

「グランド・フリート」をお買い上げの方へのお願い:

 私の不注意で、新刊の「グランド・フリート」に添付すべき図面(A4サイズの封筒に入ったもの)をお渡しできなかった方がお一人いらっしゃいます。申し訳ございません。
 この記事にコメントの形で送り先をお教え頂けましたら、お送りさせていただきますので、ご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。

2015年8月8日土曜日

新刊できました(グランド・フリート1914-1916 第一章から第四章)

「グランド・フリート1914-1916 第一章から第四章」ができました。

コミックマーケット(C88)
 8月14日金曜日 東地区“ミ”ブロック-21b
にて頒布します。

新書版、115ページ、カバー、しおり付き、予価1,300円です。第五章以降についてもなるべく早く出版したいと考えております。

ただし、原著については大正9年に水交社から「英国大艦隊」として邦訳が発行されており、近代デジタルライブラリ(下記リンク)で閲覧できます。そちらでことが足りる方もいらっしゃると思いますので、まずそちらをご覧になった上で私の訳出本についてご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953229

暑い日が続いておりますので、ご来場になられる方には十分な熱射病対策をお願い申し上げます







網点印刷についてはモアレが発生しにくい印刷方法を選びましたが、若干モアレがあります。


原著で折り込まれていた図版(第四章までに関係する3枚)はA4ないしA3で別に添付します。


夏コミ(C88)については、他にモーガン・ロバートソンの「苔をむさず」及び「戦艦の頭脳」が新刊となります。


既刊と合わせますと、以下のものが頒布予定です。
○モーガン・ロバートソン作品の邦訳
 ・タイタンの遭難 または 愚行(タイタニック遭難を予言したか?と騒がれた短編小説)
 ・スペクトルのむこうに(日米開戦を描いた架空戦記)
 ・苔をむさず(モーガン・ロバートソンの自叙伝)
 ・軍艦の頭脳 (イギリスとロシア(?)の海戦を描いた短編小説)

○海軍関係の著書の邦訳
 ・軍艦のしくみ(1896年発行の軍艦の解説本)
 ・日本帝国海軍(ジェーン年鑑創設者による日本海軍の解説書。原著発行は1904年)
 ・英国海軍での50年(イギリス海軍のサー・パーシー・スコット提督の回顧録。原著発行は1919年) 
 ・「グランド・フリート1914-1916 第一章から第四章」

2015年6月13日土曜日

夏コミ(C88)出店します

コミックマーケット88の出店が決まりました。


「Studio120」は、8月14日金曜日 東地区“ミ”ブロック-21b に配置されました。

新刊はイギリスのジェリコー提督の "The Grand Fleet 1814-1916 "の邦訳を予定しています。


*** 申し訳ございませんが「第一章から第四章まで」となります ***(7/22追記)

また、この原著は大正9年に水交社から「英国大艦隊」として邦訳が発行されており、近代デジタルライブラリで閲覧できます。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953229


そのため、改めて新訳を出してもあまり需要が無いかも知れませんので、印刷部数について悩んでおります (^ ^;





2015年5月4日月曜日

お礼(第二十回文学フリマ東京)

当スペースにご足労くださり、また、お買い上げくださった方々に御礼申し上げます。
新刊の「戦艦の頭脳」も持ち込み分がほぼ売れました。
ありがとうございます。

次回は当選すれば夏コミに、その後は文学フリマ大阪に出たいと思っています。

2015年4月8日水曜日

文学フリマ(第二十回文学フリマ東京)に参加します

第二十回文学フリマ東京に参加します。

開催日時 2015年5月4日(月祝)11:00~17:00
開催場所 東京流通センター 第二展示場
    (東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分)

詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

http://bunfree.net/?tokyo_bun20 

スペースの位置は Fホール(2F) イ-54 です。

今回の新刊は、モーガン・ロバートソンの短編小説 “ The Brain of the Battle-Ship (戦艦の頭脳)” の翻訳です。申し訳ございませんが、コピー本となります。


あらすじ;
 世界中の科学技術を結集して建造された最優秀の戦艦「アーガイル」は、敵国の艦隊と偶発的に戦闘に入る。優勢な敵艦隊からの攻撃によって僚艦が次々と失われていく中、「アーガイル」は戦列を離れ、単独で敵艦隊に突入していく…… 指揮官の勝算、胸中やいかに?…… 重砲、軽砲、機関銃、魚雷、果ては衝角攻撃まで登場する、イギリスとロシアの(?)激烈な海戦を描いた物語。
 
以下の既刊も持って参ります。

 ・タイタンの遭難 または 愚行(タイタニック遭難を予言したか?と騒がれた短編小説)
 ・スペクトルのむこうに(日米開戦を描いた架空戦記)
 ・苔をむさず(モーガン・ロバートソンの自叙伝)

 ・軍艦のしくみ(1896年発行の軍艦の解説本)
 ・日本帝国海軍(ジェーン年鑑創設者による日本海軍の解説書。原著発行は1904年)
 ・英国海軍での50年(イギリス海軍のサー・パーシー・スコット提督の回顧録。原著発行は1919年)

2015年1月11日日曜日

タイタニックの遭難は予言されたのか?:THE WRECK OF THE TITANIC foretold?

モーガン・ロバートソンの小説「 THE WRECK OF THE TITAN Or,  Futility:タイタンの遭難、あるいは愚行」、あるいは他の著者の小説や詩が現実のタイタニックの遭難を予言したのか? について、議論をまとめた本があります。


「THE WRECK OF THE TITANIC foretold? :タイタニックの遭難は予言されたのか?」
【著・編集: Martin Gardner (マーチン・ガードナー), 初版は1986年発行、上掲の本は1998年発行、邦訳は出ていないようです】

私が入手したのはペーパーバック版で、本文は157ページ、その大半は議論の対象となった小説や詩そのものの掲載に使われています。モーガン・ロバートソンとその小説についての議論には10ページが割かれ、ロバートソンの経歴と、小説に対する何人かの見解を挙げ、実際の遭難と類似している点、そうでない点を調査して見解をまとめています。

その中で、小説「 Futility(1898年版)」と「 THE WRECK OF THE TITAN (1912年版)」の違いが述べられていました。

「 Futility(1898年版)」から変更された点として挙げられていたのは、以下の通りです。
(1)タイタンの重さ:4万5千トン→7万トン(小説の別のページでは7万5千トン)
(2)タイタンの馬力:4万→7万5千馬力
(3)物語の最後に未来に希望が持てる内容の文章を追加。

興味深いことに、(1)の重さは実際のタイタニックの重さ(排水量:6万6千トン)に近くなっているのですが、(2)の馬力については逆にタイタニックの馬力(4万6千)から遠ざかる値に変更されている、と指摘されています*1。

また、ペーパーバック版の(新たに書かれた)序文では、ロバートソンの小説が最初に出版される6年前の1892年に、ホワイト・スター社が大型客船の建造を発注したという記事が新聞(New York Times)に掲載されていて、その記事の内容に合わせてロバートソンが小説を書いたのであろう、という他の本の指摘が紹介されています*2。

☆  ☆  ☆

ロバートソンの小説に対しては、タイタニック遭難の後でタイタニックに類似するように小説中の豪華客船の要目や事故の状況を書き換えたねつ造の作品である、という考えの人もいらっしゃいます(ネットで調べてみますと、こうした見解がいくつかのサイトで見つかりますが、残念なことに、何がどう書き換えられたのか具体的に書かれていません)。

しかしながら、ガードナーの調査によれば、タイタン号の要目について変更された項目が2点のみ、うち1点は(単純に見れば)「外れ」の方向に変更されているのですから、これだけを以て「ねつ造」と断定するのは説得力が足りないと思います。


本文中のガードナーの見解は、

「ロバートソンのように船乗りの経験・知識がある作家が近い将来の豪華客船の遭難の物語を書こうとしたら、船の要目や遭難の状況が現実の事故に類似するのは自然なことである」

という趣旨でした。

ガードナーは、近い将来の豪華客船の要目は当時の状況から予想可能なこと、大型の船が沈没するような事故は氷山との衝突の他には考えられないこと、その氷山が定期船の航路に流れて来て危険になるのは暖かくなる4月であるので、事故は当然4月に起きること、その他いろいろな点について、タイタニックとタイタンの共通点として取りざたされる項目が(「霊感」ではなく船乗りの経験と知識によって)一致してもおかしくないことを指摘しています。

☆  ☆  ☆

私としては、ガードナーの見解は理にかなっていると思いますし、ロバートソンが1892年の新聞記事を読んで小説中の船の要目を設定した可能性はあると思います。しかし、ロバートソンが主張していたような「霊感」に導かれて書いた、ということを信じたい気持ちも若干あります  (^ ^;

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*1:船の要目を示す「トン」や「馬力」の意味や算出方法は複数あり、タイタニックの重さ(排水量)や出力は資料によって様々です。その上、小説のタイタンの重さや出力がどの条件の値であるのか小説中に示されていませんので、厳密な比較はできません。

*2:この新聞記事は1892年9月17日付、とされていますが、New York Times のサイトで検索をかけても見当たりませんでした(調べ方が悪いのかもしれません)。
*** 2015年1月12日追記 ***
New York Times のサイトで再度検索したところ、 問題の記事が見つかりました。ガードナーの本の中で紹介された内容と同じでした。以下のリンクで表示される pdf 化された一連の記事の、下から2番目にあります。

http://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=9F0DE3D91E39E033A25754C1A96F9C94639ED7CF

--- 以下、September 17, 1892 の New York Times から引用 ---

A HUGE ATLANTIC LINER.
 LONDON, Sept. 16. --- The White Star Company has commissioned the great Belfast shipbuilders Harland & Wolff to build an Atlantic steamer that will beat the record in size and speed.
   She has already been named Gigantic, and will be 700 feet long, 65 feet 7 (1/2) inches beam, and 4,500(原文ママ) horse power. It is calculated that she will steam 22 knot an hour, with maximum speed of 27 knots. she will have three screws, two fitted like Majestic's, and the third in the centre. She is to be ready for sea, 1894.

--- 引用ここまで ---

--- 以下、訳 ---
巨大な大西洋定期船
ロンドン  9月16日  ホワイト・スター社はベルファストの大造船会社、Harland & Wolff社に大きさと速度で記録破りになるであろう大西洋定期船を一隻発注した。この船はすでにジャイガンティック(Gigantic)号と名付けられており、長さ700フィート、幅65フィート7.5インチ、4万5千馬力となろう。航海速度は毎時22ノット、最高で27ノットと計画されている。スクリューは3器備え、うち2器はマジェスティック号と同様に取り付け、3器目は中心に取り付ける。この船は1894年に航海準備が整う予定である。
--- 訳、ここまで ---