2014年11月20日木曜日

モーガン・ロバートソンについて(続き)

【死の状況】

Wikipediaの記事 http://en.wikipedia.org/wiki/Morgan_Robertson には、参照のリンクとして、ニューヨーク・タイムズ紙が伝えたロバートソンの死の報道記事が挙げられています。

MORGAN ROBERTSON DIES STANDING UP; Writer of Sea Tales Found Dead in Hotel with Drug Near Head Resting on Bureau.

このリンク先から当時(1915年3月25日)の記事をダウンロード( "download a high-resolution PDF" をクリック)することができます。

その記事によると、1915年3月24日の午後、 ニュージャージー州のアトランティック市のホテルの一室で、ロバートソンが亡くなっているのが発見され、この時、彼は物書き用の机に寄りかかるようにして立ったまま、机の天板の上に頭を乗せており、天板の上には彼が睡眠導入に使っていたパラアルデヒド(睡眠剤に使用される薬品)の瓶があったそうです。

このため、当初はパラアルデヒドの過剰服用が死因と考えられたのですが、医者は心臓病が原因だと言った、と 記事は述べています。


【Futility(1898年版)と The wreck of the Titan(1912年版)の違い】

同じ wikipedeaの記事に参照として挙げられているサイトでは、1898年に出版された「Futility」と、「The wreck of the Titan」(1912年のタイタニック号の現実の事故を受けて「Futility」を一部変更・追加されて再販されたもの)の比較を行っています。

http://www.historyonthenet.com/Titanic/futility.htm

この記事を読む限りでは、小説の中のタイタン号の重さが4万5千トンから7万トンへ、馬力が4万から7万5千へ変更されています。しかし、船の他の要目や、沈没時の状況は変更されていません。

この他に「The wreck of the Titan」では、「Futility」の物語の最後に少しだけ追記がされていますが、小説とタイタニック号の事故に類似点を増やすような内容ではありません。

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